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ISO9001、TQM、PLの関係について |
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Consulting |
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実はよく似ていているISO9001とTQC(TQM)、PL。
共通点と相違点について、私見を交えまとめています。 |
■ 1.ISO9001、TQM |
下記に、 ISO9001とTQMの共通点と相違点をまとめています。 |
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ISO9001 |
TQM |
お客様 |
顧客、社会等 |
後工程(自社内、顧客、社会等) |
品質 |
製品・システム・又はプロセスの特性の能力 |
製品・サービス・仕事の質 |
活動 |
組織化、活動範囲の明確化 |
全員参加、自主活動、組織、活動範囲の有機的機能 |
不足項目 |
買手への要求品質明示、納入者のQC教育、量産(初期流動管理、工程管理)、社長のQC診断、問題解決、統計的手法の活用など |
文書管理、製品の識別、トレーサビリティ、検査及び試験、是正処置など |
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ISO9001の要求事項に対してTQC(TQM)を比べてみると、それほどの差はないようです。
英国のK社は、工場の立ち上げに際して、ISO9001に審査登録を受けていますが、これは、日本のK社のTQM活動の進め方を参考にしたものだそうです。
このような活動の中では日本のTQMは先生役で、むしろいかに決められたとおりにやっていくかの体制整備に苦労しています。
下記は参考ですが、ある電機メーカーD社での意見を記載します。
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(1) |
TQMを着実に実行していれば、ISO9001の要求事項はかなりクリアできる。 |
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(2) |
TQMの特徴である方針管理や改善活動、QCサークル等は、品質システムに触れない限り、認証取得審査の上で特に必要としない。 |
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(3) |
欧米は契約社会で、特に、文書管理は、日本のウィ−クポイントでありISO9001の審査に当たって欠点として指摘された数多い項目で、この充実と強化が必要である。 |
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(4) |
日本で馴染みの薄いのが品質マニュアルで、ISO9001はこの品質マニュアルを頂点に据え、規定、基準類、記録データなどで品質システムを構成し、全体の整合性、一貫性を図ることとしている。
このシステム構築の考え方は日本でも大いに参考になる。 |
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■ 2.ISO9001とTQM |
下記はISO9001と、PLについての根本的な相違です。
ISO9001関連の品質マニュアル等は、PL訴訟発生時に設計時点の安全性配慮として、資料提出を求められることがあります。
その代表的文書例としてISO9001の実施は大変重要です。 |
ISO9001規格 |
PL(強制力を持っている) |
TQM
(総合的品質管理) |
任意制度
(欠陥予防型) |
法律
(欠陥訴訟の対策型) |
任意活動
(欠陥検出型) |
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